発売後すぐに購入したものの、1年近く放置し、最近やっと読み終わりました。
「 The Book - jojo’s bizarre adventure 4th another day 」
ジョジョの奇妙な冒険第4部の乙一氏によるノベライズ。
以下、ネタバレ含む感想などを。
なんと言うか・・・ 一言で言うと、 暗 い !
読後が爽やかではありません。せつなさと悲しさだけが漂い、救いのない終わり。
jojoキャラはもちろん何人も出てくるけれども、特に仗助が主人公(琢馬)を倒しにくるので
まるで敵キャラのような雰囲気に(苦笑)。・・・というか、琢馬に感情移入しすぎて仗助と億泰が完全にいじめっ子に見える。
あと、仗助たちが「琢馬を倒す!」という展開になるための理由が弱い。琢馬は本懐を遂げられさえすれば、他者には害は無さそうに感じるのだが。あそこで仗助たちが琢馬を追い詰めなければ良かったのに!
後半のスタンドを使った戦闘は、仗助よりも億泰の方が何故か印象に残る。
乙一氏が熱心なjojoファンであることは伝わってくるけど、その愛が面白さに繋がるかどうか
というのは別なのだと感じた一冊。
乙一ファンの方はどうかわかりませんが、ジョジョファンには正直オススメしません。
荒木飛呂彦の描くジョジョの世界とは全く雰囲気が違っても良いという人にはいいかも
しれませんが。
乙一氏は繊細な文を書く人なのだなあ~
そして完全に原作のイメージが出来上がっている作品の、他の執筆者によるノベライズというのは難しいのだなあ~としみじみ感じた作品。
コメント一覧
2011/01/02 01:39
コメント
へっぽこ2008年11月09日 12:03
コミック版と違う感じがするので、自分はノベライズはほとんど読まないです
小説だけとしてあるなら読むこともあるけど、自分のイメージと違うことが多かったんで…
それにしても、1年近く放置っていうのが…
「ハウルの動く城」の原作を借りて、結局ほとんど読まないで返却したのは私です
カリントウさん、貸してくれてありがとう!そして全部読んでなくてごめんなさい
藤井2008年11月09日 13:14
●へっぽこさん
そうなんだよね。複数のメディアから出ているのって、どうも
イメージが一致しない。
最近ハマってたアニメも 小説や漫画にもなったんですが、まるで別物でした。
>結局ほとんど読まないで返却
ぎゃあああああ!!耳に痛い!
今まで何本のDVDを見ないまま返したことか…。貸してくれた人に申し訳ない…(汗)。
あんまり気乗りしてなくても見ちゃえば超ハマったりするんだけどね。24とか
ともっち2008年11月09日 21:47
同じ人がいて安心しました(苦笑)
そうなんですよね。
DVDとか本って、発売したときは意気込んで買うくせに
実際は封印されたままのものがなんと多い事か!!
漫画のノベライズというのは私もほぼ読む事はありません。
原作者が別にいる漫画で、その人が書いたというのならまだしも
全くその漫画とは無関係の小説家が手がけるというのが
どうも納得いかなくて・・・
藤井様も違和感を感じたように、その人が構想する自分の世界に
書き換えられてしまう危険性があるので。
割り込み意見で失礼しますが、「ハウルの動く城」は原作を
読まないほうがよかったかもしれないですよ。
聞いた話ですが、まるでアニメと違うみたいで(苦笑)
(あのわけのわからない戦争みたいな演出が意味不明とか
言ってた人がいました)
藤井2008年11月10日 00:32
●ともっちさんへ
結構「勢い」って大事ですよね(笑)。
買ったらすぐに読んだり視たりしないと。鮮度が大切。変に時間が開き過ぎちゃうと
熱が冷めてどうでも良くなってしまったり。←私だけではナイはず。
ともっちさんでも封印されたままのものがあるんですか!?
どれもじっくり味わっているものとばかり・・・(笑)。
漫画→小説 が難しいように、小説→マンガもやはり難しいみたいですね。
「屍鬼」のアマゾンのレビューが、結構辛口の意見も多いので・・・
私は原作を読んでいないので、すんなり世界に入っていけましたが。
漫画→映画 の話ですが、「デロトイト・メタル・シティ」って知ってます??
松山ケンイチが主役のアホなギャグ映画なのですが。
コレは見事に再現されてました。原作のイメージが全く崩れていないので、
逆にギャグがつまらなかったです(笑)。「ああ、知ってる」みたいな。
ともっち2008年11月10日 21:53
「デトロイト・・」は確か妹が見に行ってました。
原作は知らないけど、それなりに楽しめたとか・・・
松山ケンイチ君は「男たちの大和」を見たときに、いい俳優に
なりそうだなと思ったのですが、その後、役柄がどんどん
マニアックになってちょっとビックリ(笑)
まあでもある意味、そういう異色キャラが上手いというのは
役者としていいものを持っているって事だと思いますが。
原作よりも見やすかったと思ったのは、この前亡くなった
マイクル・クライトンの「ジュラシック・パーク」です。
この人の原作はとにかく細かい!
細かいっつ~か、くどい(笑)
なので、映画化されて余計な部分が省かれて簡素化された分、
なんか見やすかったです。
こういう場合もあるんですよね(苦笑)
ロード・オフ・ザ・リングも私としては、あの3部作で非情に
わかり安かったです。
後で原作を読んだからかもしれませんが、この物語もくどい!(笑)
原作ファンは映画化は物足りなすぎるという意見もありましたが
私は十分いいと思いました。
藤井2008年11月11日 01:28
●ともっちさん
デロトイト→デトロイト の間違いです。スミマセン恥かしい打ち間違い(苦笑)。
マツケン、デスノートのLもハマリ役でしたねえー!!(*´▽`)
最初見たときは(Lメイク前)、「ちょっと…どうなの?」って
思いましたが(笑)。
そういえば少女漫画の「NANA」の映画版にも出ていて、これは
全くイメージに合ってませんでした。残念ながら・・・
わはははは!
>この物語もくどい!(笑)
ロードオブザリングはねえ~・・・
活字大好きな柱の男でさえも、「読みにくい!」と言ってました。
翻訳が悪かったのかもしれませんけど。(アラゴルン→馳男ですし…)